若月祐美(乃木坂46)「2LDK-2013-」@俳優座劇場

  • はじめに
    • 昼/夜 2公演参戦
    • 座席、ともに4列目
  • 感想
    • 元ネタが堤幸彦の映画ということで、悪い意味で堤幸彦らしい作品。無駄な駄洒落、「じぇじぇじぇ」「今でしょ」の多用、ひっぱるくせに結局何もないという単なる釣りでしかない前フリ("悪いニュースはあなたは合格しないってこと"は何処へ行ったのか) 脚本的には全く評価出来ない内容で、彼女の舞台デビューを喜びたい気持ちと、それが作品として全く愛せない内容であるジレンマを抱えて幕を閉じた。
    • 演技的な面で云えば、役のキャラ設定的にも内容的にも「まあ若月ならこのくらい問題なくやれるだろう」という推測をしやすいもの。実際それを越えるものではなく、無難にこなしたと云う感じだった。既に何度か舞台を経験している人がいつものように演じている感じで、逆に言えば新人らしい面白味はゼロであった。それを求めるべきかどうかはまた別問題だが。また、2度目より1度目の方が仕上がりがよく、プリンシパルでも感じたのだが「場をこなし過ぎると質が落ちてゆく」法則は、ここでも出てしまったのはもう彼女の資質がそうだとしか云えないのではないか。
    • 対する福田はモノマネ芸人のイメージしかなく、私自身その手の職業に興味がないので特に何も期待して居なかったのだが、割と良かった。まあ暴れる役は作り易くラクというのも有るだろうが。