2014年アイドル楽曲大賞

SG メジャー

  • 1 lyrical school「Brand new Day」
    • ヒップホップグループと云っても70年代のドープなトラックではなく、ハウスやドラムンベースなど如何に非ソウル音楽にラップを乗せるか?に挑戦しているかのようなlyrical school。今作はAxSxE(ex:BoaT/NATSUMEN) 作/編によるミディアムグルーヴロックを主体としたパーティーチューン。
  • 2 清竜人25「WillYouMarryMe?」
    • C/Wのラブボクシングと合わせて1本の様なきらいは有りつつも。
  • 3 Doll☆Elements「君のネガイ叶えたい」
    • ドルエレと云えば高速BPMのエグイシンセフレーズが目立つダンスナンバーと云う印象だが、一転当該作はミディアムディスコ。
  • 4 GEM「We're GEM」
    • ArmySlick+Jam9コンビ作。メジャーデビュー作と云うこともあってか出囃子感が良く出ている。
  • 5 東京女子流「Partition Love-Royal Mirrorball mix-」
    • 小出楽曲の "他人に提供して他人が編曲" するパターン大歓迎。

SG インディー/地方

  • 1 sweet magic「未来の地球」
    • 名古屋のアイドルグループ。半年と云う期間限定ユニットにこれだけの良曲が提供されていることに驚き。というのもメンバーの大半がAAA名古屋校の生徒で占められており、avexが音楽制作を担当。作詞/作曲/編曲はHITANAspringと、ほぼavexグループと云ってよい。さすがはキッズダンスものに強い同社だけある。「ポニーテールとシュシュ」をヒントにしたか?と思わせる曲でもある。
  • 2 アイドルネッサンス「17才」
    • ストリングスを導入しオリジナルを越えたシライシ紗トリの手に依るアレンジメントが秀逸。Base Ball Bear版は振りで、このグループが歌ったことで完成されたと感じる存在。アイドルネッサンスはSMA管理音源をカバーするグループでオリジナル曲はまだ無いが、男性曲を女性が歌い直すことで返歌に聞こえる一面がある。
  • 3 chelip「アンデュトロア」
    • 浜田ピエール裕介が詞/曲/編を全て担当したドリーミーなトラック。ファンタジックオーケストレイションが広告系程度に甘さを押さえてあってニクらしい。ミディアムディスコトラックで評価を得た1stからこういう転身を見せるとは驚き。amiinaあたりが好きな人向け。
  • 4 Bellring少女ハート「c.a.n.d.y」
    • Blur「song2」とベルハーの何かの曲をマッシュアップしたら、たまたまBPMが同一だったかのような楽曲。
  • 5 キャンディZOO「CWB!!」
    • Best of キッズダンス曲。

AL

  • 1 ゆるめるモ!x箱庭の室内楽「箱めるモ!」
    • ハシダカズマ(箱庭の室内楽)全面プロデュース。ハシダ氏の才気が爆発した1作。オルタネイティヴネオアコースティックな演奏にメンバーのけだるいボーカル。アイドル全力物語時代と逆行するやる気の無さに肩すかしを食らう人も多かろう。大雪の中開催された渋谷WWWの箱めるモLive、恵比寿リキッドワンマン、共に圧巻のステージだった。
  • 2 星野みちる「E・i・e・n Voyage」
    • RCA-Victorで展開されたLiving Strereoシリーズを思わせるレトロなジャケットがそのまま音になったかのような1作。彼女のディスコグラフィの中では1stの方が圧倒的ではあるが、アルバムらしいアルバムと云うものが、そもそも少なく繰り上げ当選の様な形で3位。もともとはドリーミーな80'sテクノポップ志向だったが、WACK WACK RHYTHM BANDとのコンビ作が流れてきたりとフリーソウルへの傾倒が徐々に。「A/W COLLECTION 」への投票と悩んだが、既発アナログのアーカイブ性が強いので「EIEN〜」で。
  • 3 Mibuki with tutu&beat'「Precious White in Innocent Season〜君が生まれた場所〜」
    • 長野の女子流なる惹句で登場したグループだが、女子流以上に女子流らしい音楽のつまったアルバム。