ミュージカル「わたしは真悟」3回目 (千秋楽)

  • 8列目 上手
  • 僥倖だ、至高だ、幸福だと色々と表現を考えてみたが、どれもこのステージの前では陳腐化してしまう。音楽、ダンス、美術、衣装、役者、脚本、演出、効果音、演奏、そしてそれらを引き合わせたプロデュース陣。あらゆる方向から凡そ考えられる粋を集めた異形の傑作。ドゥクフレを知る者には飽き足らない部分もあるだろうが、よくぞここまで立体化して下さったと御礼を述べる機会が欲しい。原作を知る者に白旗を振らせるのは並大抵ではない。と同時に、今後このレベルのミュージカルに出会うことはもう無いのだと思うと寂しくもある。