乃木坂46「16人のプリンシパルdeux」5/7公演＠赤坂ACTシアター

• はじめに
  • 一部セリフ追加、オーディション課題の変更、客入れ時当日のメンバーの立候補映像を送出。などプチ変更あり。

• 座席
  • 1F X列。ポイントだけオペラグラス使えば、ほぼ肉眼で見れる。

• 寸評
  • 野木ひさこ(長女) 桜井★/松村/樋口/深川/大和 - 桜井はまずまず。松村は「悩んでいるので、悩めるこの役に立候補」と。長女では無い気もしたが、笑いに逃げず演技に向かっていく姿勢は買っている。樋口は選出が続かないので長女に戻りたがっているようだが、マジメ過ぎるのかパンチ力と引き出しが足りない。深川相変わらず下手。洋子あたりで良い気がするのだが、何故か出来もしない役に挑戦しようとする。大和はお題の取り入れが上手だったが自然すぎて伝わっていないのかも知れない。桜井選出でいざ本番。無難なところに落ち着くかと思ったが、役毎にスタイルを変え、且つ過去長女役を演じたメンバーに比べセリフのメリハリが有って見易い。長女＝私情を押さえたクールな役と云う解釈に縛られすぎて居たのは、我々だったのかも。

• • 野木みさこ(次女) 白石★ 1人のみ候補。相変わらずという感じで、特になく。歌のソロが有るので期待したが、まずまずと云うところ。

• • 野木みさ子(3女) 伊藤万★/優里 - 今日の注目はここ。再三この役を取り合って来ていて、見飽きた感が有った。ところがオーディションでの万理華はこれまでと違う3女を見せ、最後倒れこむシーンは観客から笑いが起きそうになるもそれを制する程の演技で息を呑んだ。優里は「昨日演じたが巧くいかないのでリベンジ」との事だったが、彼女はどんなオーダーでも必ずぶりっ子で終わる傾向があり、役を煮詰める方向で挑む万理華に水を空けられた。当初、優里の方が3女をこなして居て万理華は少しズレている印象だったが、まさか全く別解釈の3女を用意しているとは。

• • いつみ(ヒステリー) 若月★/寧々 - 今日は1度逃したいつみ役に再挑戦するのでは？と予想していたら、その通りとなった。いつみ役はこれまで永島/桜井/優里が好演してきて、観客側もいつみ像が固まりつつあった。そろそろ誰か違う人物が演じてくれないかと待望される中、若月が新解釈でいつみを演じたのには舌を巻いた。これでまたこの役のハードルが上がった。

• • 洋子(サマーガール) 西野★/あしゅ/和田/生駒/高山/生田/中元/畠中 - あしゅも和田も笑いに走る。生駒は生駒でしかないが、何も味付けしない分役イメージ的にアリかもと云う気もした。「まさかこんなに立候補が居るなんて」と登場一番笑いを誘って演技に入る高山は、男役の時よりセリフの滑舌が良くなっていた。「海流の島よ」を歌いたいとの事だった。西野は大阪弁でとのオーダーがまたもや。しかし何度も言うが、西野の関西弁はアクセントが崩壊していて関西弁のそれでは無くなって来ている。そこがどうにも受け付けない。生田は演技がどの役でも全部同じで、なぜまたこの役に戻ったのか謎だった。中元は多数の役でそれなりに選出されてきた中堅どころのイメージだが、掴みきれないまま洋子に立候補したように見えた。畠中は今日も「私なりの洋子を演じます」と云っていつもと変わらぬ演技。裏声で、と云うオーダーで笑いはとったがそれで票が集まる訳でなく落選。

• • 北嶋(ターバン) 永島★ - 1人のみ。昨日落ちたので再挑戦したら戦う相手が居なかった。1度演じているだけに本番でも安定。彼女的にもやりやすいのかも。課題時の優里とのやりとりには笑った。

• • 栄(お手伝い) 井上★/衛藤/真夏 - 真夏がまた巧くなって居て驚いた。井上は昨日中元に敗北からのリベンジ。衛藤は安定。井上が何か抜きん出ていたものを持っていた訳ではない(寧ろポンコツ)だったが当選。そんな態度のお手伝い役じゃないだろ、とツッコんでしまう程堂々としていて違う気がした。舞台女優っぽい喋り方、をやっているだけの様にも見える。

• • 誠一 能條★/川後 - 初挑戦とのことだったが、経験のある明田川/栄と比べコレが一番合っているかも。川後に関しては特になし。

• • 明田川(探偵) 橋本★/中田/川村/ちはる -落選が続く中田はまた役を変えてきた。伝家の宝刀ヲタ芸も抜いたが女中に終わった。滑舌もよくメリハリが付いて良くはなっていたが、この役を担うほどの追い込みが足りない。研究を重ねればモノになるかも知れない。橋本は起用。川村はオーダーに対してライオンのモノマネという謎なリアクション。ちはるは雰囲気は良かったがヘラヘラしているように見える傾向が有るので、キリッとした感じが出せればハマるかも知れない。本番の橋本は危なげない感じではあるが、若月があまりにハードルを上げて去ったので、こちらの目も肥えている。

• • 沢村(子供) 生駒★ - 立候補者なしで観客が好きなメンバーを入れてよい事になった結果が生駒。何より嬉しい選出だっただろう。子供だから生駒と云うのは、ごくごく普通のイメージでは有るのだが。この役もう4度目なのだが、一向に巧くならない気がする。役を煮詰める以前に、相手のセリフや間を全く無視して勝手に喋っているのが気になる。川村はそこらが巧く若月と息のあった所を見せていた。

• 感想
  • 課題台本が配布された時、メンバーの大半がページをめくるなどの仕草を入れるようになった。何か指示があったのだろうか。若月/井上/万理華あたりは既にやっていた事なのだが。

• ご挨拶